設計シミュレーション

伝送線路

ダンピング抵抗の位置比較

ダンピング抵抗(直列終端)は送信端の近くに配置する方が、波形の良くなることはホームページの記事や別の動画でも紹介しました。
今回は送信端からの距離の違いで、どのくらい波形が変わるのかを確認してみました。
配線の長さは100mmとし、送信端からダンピング抵抗まで5mm、25mm、50mm、75mm、95mmで確認しました。

 

●送信端から5mmの位置

抵抗は送信端近くにある状態で、オーバーシュートのある波形です。

 

●送信端から25mmの位置

波形は5mmの位置とあまり変わりが無いようです。

 

●送信端から50mmの位置(中間)

中間の位置に抵抗が入っている波形です。

 

●送信端から75mmの位置

受信端側に抵抗が付いた形になります。
オーバーシュートや跳ね返りが大きくなっています。

 

●送信端から95mmの位置

抵抗は受信端近くにある状態です。
さらにオーバーシュートや跳ね返りが大きくなっています。

 

ダンピング抵抗が送信端から離れるほど波形は悪くなっているのが分かると思います。
中間あたりから受信端側になるにつれて、波形が乱れてきています。
今回は、送信端から抵抗までの距離を確認してみましたがパターン設計時には送信端寄りに配置する事が大切となりますので、間違えて受信端側に配置しないようにしましょう。

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