設計シミュレーション

伝送線路

終端抵抗は受信端の後に配線する

終端はケーブルやプリント基板パターンの末端における信号の不要反射を防ぐために抵抗器などによって高周波信号のエネルギーを消費させるものです。
今回確認する終端抵抗は並列終端で、負荷デバイスの高インピーダンス入力に並列に抵抗を入れてインピーダンス整合に近づける為、受け側のデバイスの近くに信号線と電源間および信号線とGND間に抵抗が入っているものです。
反射ノイズを終端でインピーダンスマッチングさせて抑えます。

データを簡単に作成して、波形を見てみました。
ホームページの画像では終端抵抗が受信端すぐ横に配置されていますが、実際の基板設計では近くに配置できないこともありますので下記の図の様に少し離しました。

 

抵抗は受信端から5mm位離して配置しました。

 

●終端抵抗を最終受信端の前に配置したときの波形

 

 

●終端抵抗を最終受信端の後に配置したときの波形

 

サンプルデータがあまり良くなかったようで変化が分かりづらいですが、最終受信端の後に配置した方が波形の乱れは少なくなるようです。
ノイズを低減する目的で終端抵抗を配置する場合は最終受信端の後に配置することが大切です。
基板設計時にはノイズ低減のための部品の配置・ 距離などを良く確認して進める事が必要です。

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