設計シミュレーション

伝送線路

パターンインピーダンスによる波形の違い

今回はパターンインピーダンスが変わると波形がどのように変化するかシミュレーションで確認してみます。
通常の基板構成とパターン幅では、シングルのインピーダンス値は 30~80Ω程度になります。
(パターン長は20cm)

●75Ω

 

 

●30Ω

 

 

 

●30Ωから75Ωに変化(30Ωで10cm、75Ωで10cm)

 

 

●30Ωから75Ωに変化後30Ω(30Ωは0.5cm)

 

 

 

以上の事からパターンのインピーダンスが変わると波形もこれだけ変化することが分かりました。
インピーダンスは最初に説明しましたパターン幅が変わったとき(直角配線)や内層ベタパターンのスリット上を通った時などに変化します。ホームページにもスリットまたぎ配線を避ける。という記事がありますのでこちらも確認してみてください。

パターンインピーダンスだけでも、波形は違ってきますのでインピーダンスを合わせること大切です。
また、高周波信号になればなるほど信号波形の乱れや劣化の特性に対する影響が大きいためにインピーダンスを変化させないことも重要です。

 

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