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EMC試験

EMC試験

EMC試験とは、電気機器や電子機器が電磁波によって誤作動しないか確認する試験のこと。

EMCはElectromagnetic Compatibilityの略語で、電界(electric field)と磁界(magnetic field)の組み合わせで起こる電磁環境にて、意図した機能を保つために両立(compatibility)する状態を指します。
つまり、複数の電子機器が近くにあったとしてもお互いに電磁的な影響がなく正常に動作する性能のことで、JISではこれを電磁両立性と呼んでいます。

EMC試験には、エミッション試験(EMI)とイミュニティ試験(EMS)の2つがあります。電気製品や電子製品は、使用時に電磁波を発生(エミッション:EMI)して他の電子機器の誤作動を起こしたり、反対に他の機器からの電磁波を受けて(イミュニティ:EMS)機能に障害を起こしたりすることがあります。
具体的な電磁波障害としては「ラジオに雑音が入る」「テレビ映像が乱れる」「オーディオ機器から無線通信の音声が出る」などがあります。これは、他の電子機器から発生する電磁エネルギーによって電子機器に問題が起きている状態です。

そのため、電子機器を販売する場合、電磁波の発生で他の危機に悪影響を与えないか確認するエミッション試験(EMI)と他の危機から電磁波の影響を受けずに正常に機能するか確認するイミュニティ試験(EMS)が必要となります。

万が一、EMC試験で誤作動が起こると、規格をクリアできず製品の出荷ができなくなります。つまり、電気・電子製品の製品化や海外展開の際に、販売する国や地域で定められているEMC規格や各製品に定められたEMC規格に合格することが必須となります。

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