ノイズ対策の用語集

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誘電特性

誘電特性

誘電特性とは、物質が電場に対してどのように反応するかを表す性質のこと。

通常、回路基板の材料に求められる誘電特性には、低誘電率や低誘電正接などがあります。
なぜなら、伝送損失や信号速度に影響を与えるからです。

一方で、フィルムコンデンサに使用される材料には高誘電率の材料が求められます。

誘電体は、絶縁体の一種になりますが誘電分極を発生させます。

その大きさは誘電率で表され、絶縁体でありながら電気をためる誘電特性を持つ誘電体は次世代の材料として注目されています。

誘電率とは、誘電体(絶縁体)の誘電分極のしやすさです。
2つの電極の間に電界を印加すると電気的に分極し、電極の間の誘電体はコンデンサとなります。

電気を蓄えられる大きさを表し、コンデンサ用の材料や絶縁体の性能を評価する際の目安となります。

たとえば、誘電率が高いと電気量を多く蓄えられる誘電特性があり、良いコンデンサ材料といえます。

逆に、絶縁体は誘電率が低いほど電荷がたまることを防ぐため、良い絶縁体の材料は誘電率が低くなる誘電特性があります。

誘電正接とは、誘電体の中の電気エネルギーの損失度合いを表します。
理想的なコンデンサであれば、電荷を失うことなく蓄えられ、失うことなく放出することが可能です。

しかしながら、実際のコンデンサは電荷をやりとりする時にエネルギー損失が起こります。

コンデンサにおいて、誘電正接の数値が小さいほど優れている誘電特性だといえます。

プリント基板に求められる高周波特性は低誘電率、低誘電正接、低伝送損失などで組み合わせられます。

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