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テブナン終端

テブナン終端

テブナン終端とは、並列終端の変形のこと。

テブナンの定理をもとに変形されている終端のため、テブナン終端と呼ばれています。
電源とグラウンド間に二つの抵抗を接続して中間点を用いる回路は等価抵抗と等価電圧で表されます。

テブナン終端の目的は、抵抗を介して電圧源へ伝送路を終端することです。
通常、適切な電源を見つけることは困難なためレギュレータを使用する方法などが考えられます。
しかし、その方法では部品数が増えコストが上がってしまうため、テブナン終端が好んで用いられます。

テブナン終端では、VCC側とGND側の抵抗を使用して終端します。
二つの抵抗で終端電圧を自由に設定できるので、受信端の特性に合わせたで電圧設定や送信側の消費電力の削減に役立ちます。

また、テブナン終端では並列抵抗が線路の特性インピーダンスと一致するように選択されます。
単純なケースではそれらの抵抗を等しい値にできますが、信号源の駆動能力や伝送線路が駆動されていない場合、どのような電位にしたいかに応じて抵抗比率を変えることもあります。

電源からグラウンドに常に無駄な電流が流れるので、終端抵抗の数が多い場合は終端用の電源を使用すると有利になります。
テブナン終端では、無駄な電流による消費電力も事前に考慮する必要があります。
たとえば、電源電圧が3.3Vのテブナン終端では、1本の抵抗の消費電力は100mWほどになります。
ディレーティングを考慮すると1/4Wの抵抗が必要となるため注意が必要になります。

 

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