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マイクロストリップライン

マイクロストリップライン

マイクロストリップラインとは、ストリップラインから片側の絶縁体とシールド面を取り外した構造の伝送路のこと。英語では、microstrip lineと表記する。

ストリップラインとマイクロストリップラインは、どちらもプリント基板の高周波回路で使用される高速伝送線路を配線する方法のことです。

ストリップラインは内層に配線され上下をベタプレーン(GND)で覆われた伝送路で、マイクロストリップラインは基板の外層に配線され、片側にベタプレーン(GND)がある伝送路になります。
ベタプレーンはリファレンスプレーンなどとも呼ばれます。

マイクロストリップラインは、表面導体から裏面導体に向かう電界と表面導体周囲を囲む磁界によって電磁波を伝送しています。
これは基板の表面層に配線された伝送路になるため信号特性はストリップラインより優秀です。

また、製造プロセスが単純であることからストリップラインよりもコストが節約できます。
表層配線の為に高密度実装の妨げになります。

一方で、ストリップラインは内層配線の為、高密度実装に適しています。
トレース幅が狭くなり回路を高密度にできコンパクトなデザインにすることができます。
基板層数が増える為、コストの面では不利となります。
ストリップラインの内層配線はEMIを抑えるため、ノイズの影響を受けにくくなります。

ストリップラインとマイクロストリップはそれぞれ長所が異なるため、どちらの方法がより適しているかの判断は設計ニーズによって変わります。
たとえば、高密度の高速設計では多層基板で両方の方法を併用して設計目標を達成する場合が多いでしょう。

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