ノイズ対策の用語集

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共通インピーダンス

共通インピーダンス

共通インピーダンスとは、複数の回路の共通部分に存在するインピーダンスのこと。

電子回路の中で、グランドや電源は複数の回路で共用されています。この電源や配線はゼロインピーダンスが理想ですが、実際にはインピーダンスが必ず存在します。

たとえば、回路Aから回路Bと回路Cに分かれている場合、回路Aは回路Bと回路Cとの共通インピーダンスと呼ばれます。
共通インピーダンスが存在する場合、共通インピーダンスによって回路Bの動作が回路Cに影響を与え、またその逆に回路Cの動作は回路Bに影響するようになります。
つまり、共通インピーダンスはノイズ対策にとって有害な存在といえるのです。

最も効果的なノイズ対策としては、共通インピーダンスを作らないことですが、前述のとおり、どんな配線や導線だとしてもゼロインピーダンスにはなりません。
ここからは、共通インピーダンスのノイズ対策を3つご紹介します。

1つ目の対策は「配線を太くする」方法です。
配線が細いと発生するノイズも大きくなります。
したがって、配線を太くすることで共通部分のインピーダンスを小さくすることが可能でしょう。

2つ目の対策は「回路別に専用の電源とグラウンドを配線する」方法です。
電源を基準点とし、各回路に個別のグランドや電源の線をつなぎます。
これにより共有される配線が無くなるため、共通インピーダンスノイズは減少します。

3つ目の対策は「デカップリングコンデンサを使用する」方法です。
高周波の電流を一つの回路とデカップリングコンデンサに閉じ込めることで、残りの回路への干渉を防ぐ効果があります。

その他ノイズ対策に役立つ用語はこちらからご覧ください↓
https://www.noise-counterplan.com/glossary/

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