アルミ基板
アルミ基板とは、ベース材料にアルミニウムを使用したプリント基板のこと。
一般的にプリント基板はガラスエポキシや紙フェノールが基材として使われていますが、アルミ基板では、アルミ板の上に薄い基板が貼り付けられています。
アルミ基板は、メタルコア基板、アルミ積層基板、絶縁金属基板とも呼ばれ、主に高い伝導率と優れた放熱性能を必要とする電気機器に使用されます。
特にLED照明、電源装置、自動車の電子部品のような熱が発生しやすいデバイスで広く採用されています。
アルミ基板は、基板の土台となる「アルミ層」、アルミ層と回路層を分離する役割を持つ「絶縁層」、電子部品と接続するための配線パターンが形成されている「回路層」の3層で主に構成されており、表面の保護層を含むと4層に分けられます。
アルミ基板の主な特徴として、高い放熱性、軽量かつ高強度、優れた加工性、低い環境負荷の4つが挙げられます。
高速で動く電子機器は高熱になるため、熱エネルギーを効率的に放出する必要がありますが、アルミ基板はアルミニウム基材によって熱を迅速に放散させることができます。ガラスエポキシ基板に比べると、放熱効率はおよそ5倍とかなり高くなっています。
また、アルミニウムは軽量であるにもかかわらず機械的強度に優れており、耐久性の求められる用途に適しています。その上、加工しやすさもあり複雑な形状にも対応可能です。
また、アルミは無毒な金属で分別が簡単なため、環境にも負荷が少ない素材といえます。
一方で、アルミ基板のデメリットとして、ガラスエポキシ基板より製造コストがかかります。
また、半田クラックが発生しやすいという特徴もあるので注意が必要です。
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