コロナ放電
コロナ放電とは、気体放電の一つで、高電圧がかかった電極周辺の強電界によって、空気中の分子が電離する現象のこと。
2つの電極間で局部的に高電圧が生じ、空気の絶縁が破れて、僅かな光と一緒に放電します。
このとき、青白い光と独特な音を放ちますが、この発光が太陽のコロナと似ていることからコロナ放電と呼ばれるようになりました。
コロナ放電は、針のように尖った電極の周りにできる不均一な電界で発生します。
コロナ放電は、電線、碍子、その他の様々な金具で発生し、特に細い電線や素線数が多いより線で生じやすいです。
また、晴天よりも雨、雪、霧のときに発生しやすいといえます。
コロナ放電は、アーク放電やスパーク放電のように電流の規模は大きくないため、局所的に留まります。
コロナ放電は、空気中の微粒子や有害物質を除去する働きがあるため、空気清浄機や静電気除去装置などで活用されています。
また、コロナ放電からオゾンを生成することで、殺菌や脱臭の効果を持つオゾン発生装置にも応用されています。
一方で、送電線などではコロナ放電によるエネルギー損失や電磁波干渉が問題になっています。
高い周波数になるほど、短期間で絶縁破壊となるため、コロナ放電を起こさない設計をすることと、製造検査でコロナ放電試験をすることが必須といえます。
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