ノイズ対策の用語集

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スイッチング電源

スイッチング電源

スイッチング電源とは、電源装置の事で、効率よく電力を変換するためのスイッチングレギュレータを搭載していて、特徴としては、小型・軽量・高い効率です。

スイッチングレギュレーターとは、DC/DCコンバータ、発振器からなり、電圧を安定する装置です。電力を変換することができるスイッチング素子を搭載した電源装置のことをスイッチング電源と表現し、商用電源の電力を変換する装置とも言えます。広い意味ですと、電動機制御器、高周波用回路、電子デバイス用の直流電源装置などは、スイッチング電源と言えます。

 

電源が電化製品の中には内蔵されているのですが、私たちが普段、電源を実際に目にすることはほぼありません。見たり触れたり出来る電源は代表的なものはパソコンなどのACアダプターなどです。電化製品の「電源」やACアダプターと「スイッチング電源」は異なった回路形式になっています。スイッチング電源は工場・駅・病院などで使う装置や機器に内蔵されているため、信頼性や長寿命、安定性が要求されます。一方ACアダプターはコスト優先のために回路は簡易的なものです。

ノートパソコンの電源は黒いACアダプターと言えばわかると思いますが、一方、パソコンの中には緑色の基板があって、その基板上に半導体集積回路(IC)などの小さな電子部品がたくさん搭載されています。

スイッチング電源は電源をそれら電子機器に内蔵されている電子部品に供給する大切な役割を担当しています。多くの電子部品は低圧の直流電圧(DC)で動作します。

パソコンのモーターやセンサーはDC12V、オペアンプは±12V、マイクロプロセッサはDC3.3V以下で動作します。そのままこれらの電子部品に交流電圧(AC)をかけてしまうと電子部品が壊れてしまいますので電圧が低い直流電圧に変換することになります。その役割がACアダプターやスイッチング電源などとなります。

パソコンに入力できる電源を常に確保するとなると家庭のコンセントから電源をとるしかありません。ですから、コンセントの交流電圧(AC)を直流(DC)にする電源が必要になります。

パソコンと同じように工場などで使う機器や装置にもモーターやファン、電子部品などがあり、全て直流電圧で動きます。交流電圧が変動してもスイッチング電源は安定した直流電圧を装置側に供給しないと装置や機器が安定した動作をすることができません。

それとともに、スイッチング電源は長い寿命・安全性・低ノイズも求められます。スイッチング電源を別の言い方で言うと「直流安定化電源」になります。

スイッチング電源に関する内容は以下もご参考にしてください。
https://www.noise-counterplan.com/tweet/836/

その他ノイズ対策に役立つ用語はこちらからご覧ください↓
https://www.noise-counterplan.com/glossary/

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