プリント基板技術者のつぶやき

熱関係

電子回路の放熱対策(部品編2)(No.6)

前回、電解コンデンサの寿命に温度が特に影響すると述べましたが、温度がどの程度、寿命に影響するかに関して、よく使用されるのが、アレニウムの法則があります。

これは、使用環境の温度が、10℃下がると、寿命が2倍になるという、”10℃2倍則”での寿命算出に使用されています。

例えば、アルミ電解コンデサの仕様で、 105℃   2000時間である場合、

 95℃: 4000時間
 85℃: 8000時間
 75℃:16000時間

上記のように、10℃下がることで、寿命が2倍となっていきます。

したがって、電解コンデンサを発熱部品の近くに配置することは、寿命に大きく影響します。

また、電解コンデンサ自体の発熱要因としては、リップル電流の影響があります。

これは、アルミ電解コンデンサは他のコンデンサと比べ損失が大きいため、リプル電流により内部発熱を起こします。

したがって、定格リップル電流以下で使用することが大事です。

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