プリント基版の設計段階から行うノイズ対策

ノイズ対策を考慮したプリント基板設計のポイントノイズ対策を考慮した
プリント基板設計のポイント

パスコンはICの近傍に配置する

ノイズを低減させる目的で使用されるパスコンは、 ICの入力/出力部に接続すれば良いという訳ではなく、 上記のようにICから離れた位置にパスコンをプリント基板上にまとめて実装しても、 想定した能力を得ることはできません。 この場合、パスコンの容量を大きくしても得られる効果は少なくなります。

パスコンのノイズ低減能力を最大限に発揮させるためには、 ICの電源ピンのできるだけ直近に配置する必要があります。 上記のようにICを3つ使用する場合でも、パスコンを固めて配置するのではなく、 各ICの近傍に各々のパスコンを配置します。 このようにすることで初めてパスコンのノイズ低減効果が得られます。

ノイズ低減の目的で使用されるパスコンは、各ICの電源ピンの直近に配置しなければ効果が薄くなります。 パスコンは電源ピンの近くにあればあるほど効果が高くなるので、例えば同じICに同じ容量のパスコンを使用する場合にも、各々のICのできるだけ近傍に各々のパスコンを配置することが、ノイズの少ない回路を設計する第一歩です。

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