プリント基板技術者のつぶやき

熱関係

電子回路の放熱対策(部品編6)(No.10)

今回は3端子レギュレータに関してです。

スイッチングレギュレータが多く使われる用になりましたが、まだ、基板実装に関しては、3端子レギュレータは多く使用されています。

これは、シンプルな回路で、手軽に電源回路を作れ、リニア直列制御の為、ノイズが少なく、安価である点が要因と思われます。

しかし、良いことばかりでは、ありません。

スイッチング電源と違い、変換効率が悪い為、発熱しやすい構造であり、特に入力、出力の電圧差が大きくなるとそれに、比例して、発熱量も増加して行きます。

その為、ヒートシンク等で、放熱をしないと動作しない状況となる。

例えば、入力電圧を12V、出力電圧/電流を5V/0.5Aと仮定した時、損失(W)は入出力の電圧差に出力電流を掛けたものとなります。

損失(W):3.5Wとなります、7805のTO-220パッケージの場合、ヒートシンクなしの場合、常温で2W弱程度です。

この場合は、ヒートシンクが必要となります。

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